女のため息

名古屋郊外在住 アラ還の平凡な主婦です。経験したことや、思ったことを 思い出しながら綴りたいと思います。

『茶道』・・少々嗜みます。

今週のお題「好きなお茶」


熱いお湯を茶葉の入った急須に注ぎ、急須を丸く揺らし湯呑に注ぐ。この作業は、子供の時からの私の担当だった。で、自分で言うのは気が引けるのだが、結構上手にお茶を淹れることが出来る。急いで湯呑に注ごうとすると、急須のお尻からポタポタとお茶が落ちて、テーブルは水浸しになる。な〜んてことも多々あるが……。


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いや、今回書いてみたいと思っているのは、そのようなお茶ではなく、『お抹茶』である。社会人になり会社には、倶楽部がありテニスやら野球やらもあった。その中に茶華道部』というものがあり、自分たちの食べたお菓子代とお花代と僅かな部費のみで、茶道・華道を習うことが出来た。



部員は、10人足らず、毎週火曜日の就業後に先生のお宅にお邪魔し手ほどきを受ける。仕事終わりのため参加出来るのは、4〜5人程。途中でお菓子を買う。



その先生は、お歳を召したご夫婦で、名古屋弁満載の方だった。そして、そのお宅は、風情のある長屋の一角。



玄関を入ると長い土間があり、奥から恰幅の良い男の先生が、ニコニコ微笑んで「よ〜来てちょ〜たな、さぁさ入りゃあ〜、入りゃあ〜」と、孫娘を見るように招き入れてくれた。



私達は、お茶室に入り、一人はお点前をし、後はお客として見学をする。順番にお点前の手解きを受けるのだが……。教えてくれるのは、優しい男の先生ではなく、ちょっとキツイ目の女の先生だった。


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「手は中。蓋はあむけて(上を向けて)柄杓は伏せて」と、厳しい口調で指摘される。



私達が、その言葉に固まると決まって男の先生は、
「まぁ、良いがねぇ。一つづつ覚えれば良いがねぇ〜」と助け舟を出してくれた。すると女の先生が
「あんたは、黙ってりゃあ〜」と男の先生に返す。その光景が、とても可笑しかったのを思い出す。



私達が習っていた流派は、『松尾流』という流派で、名古屋を中心に広められたようだ。お点前を頂く時は、お茶碗を手前に回すこともなく、ダイレクトに頂く。お辞儀も正座をし腰の両側に手を立ててお辞儀をする。と、まぁこんな感じである。


仕事帰りに、お茶のお点前をし、お抹茶を頂く。風情ある茶室に、老夫婦の先生。初めは苦いと感じたお抹茶も、段々と慣れてきて、とても美味しい。仕事でのストレス等も、すーっと消えて行く感覚を覚える。





しかし、楽しみにしていた茶華道部も、仕事が忙しくなり次第に足が遠退いていった。




その後は、お点前はしていない。






また、始めてみたくなった。