私は、結構お金を拾う。
何年前だっただろうか?夫と喫茶店へのモーニングに歩いて行く途中、何気に民家の塀に絡みつく紙を見つけた。その紙は、塀にへばりつく様に横向きに立っていた。
「何?」と、よ〜く見ると………。
な・な・なんと………。福沢諭吉さんがおりました。風に吹かれ塀にへばりついて、寒そうにソコにおりました。
もちろん、救助し『如何なものか?』と思いながらも………。裸のお札。ネコババしても分からないと頭をよぎりましたが、『ちょっと金額大きいっしょ。やっぱ交番に届けなくちゃー』ですよね。
取り敢えず、福沢諭吉さんをポケットに移し、少し歩くと、今度は免許証やら診察券やら学生証やらポイントカードやらが、道路一面に散らばっていました。
『えっ、何があったの?』早朝のミステリー。
もう、乗りかかった舟です。全部拾い交番へ……。
交番への行くすがら、夫と謎解きが始まります。お金だけ抜き去られた状態で、それ以外のものだけを車から投げ捨て散らばった?その際、財布には、まだ一枚お札も残っていた?喧嘩?誘拐?まさか殺人事件?等々・・・
テクテク歩いて交番へ……。やっと着いた交番では、お巡りさんが「酔っ払いでしょ!」ってあっさり一言。
色々と、書類を書かされ、挙げ句「ご自身の身元を教えますか?」的なことを聞かれ、(要するに、お礼を頂きますか?)一瞬お礼が頭をよぎりましたが、「教えません」とサインし、一件落着。ただ、ただ、疲れただけで終わりました。まぁ、持ち主に渡れば良しとせねば……。
それから、数カ月後、車を止めたら足元に財布が………。まるで、「見つけて下さ〜い」と言っているように………。財布の中身は小銭のみ……。お札は抜きさられた?もう警察に届けるのは、懲りたので中に入っていた社員証の会社に連絡しました。
また、その一年後、今度はスポーツジムから出ようと扉を開けたら、足元にブランドものの長財布が………。「またか……」です。ジムの受付に預けて持ち主が判明しました。
そんな感じで、財布を良く拾った時期もあり、だからといってコチラには何のご利益もなし・・・
まだ小学一年ぐらいの頃………。近くの公園で財布を拾い友達と「おわまりさんに届けなくちゃー」と、騒いでると………。持ち主のお姉さんが来て、「ありがとう」と私と友達に10円玉を渡しました。その財布には、10円玉ひとつしか入ってなかったのにです。これが、財布を拾ってお礼を頂いた唯一のもの。
『情けは人のためならず・・』
コレは巡り巡って己に返ってくるという言葉。そんな事を期待している訳では無い。ただ、落とした人が、困っていると思うから、当たり前のことです。
でも、今は、個人情報やら何やらで、持ち主に返したいだけなのに、手続きが面倒です。それで、ネコババしたり、スルーしたりする人もいるのでしょうかねぇ〜?困ったもんです。
話は変わりますが、明日は『鏡開き』。そうです、『ぜんざい』を食べる日です。
一日早いけれども、ぜんざいを圧力鍋で作ってみました。圧力鍋に入れて、30分程で完成です。まだちょっと硬かったので、もう少し寝かしてみます。
寒さが厳しいです。玄関横のパンジーも、凍えていました。